PART2 必読!北村慶さんの資産形成アドバイス
| 私たちの「私的年金」づくりのモデルは、世界の有力年金基金。彼らの運用方針について見ていきましょう。 |
| 日本の公的年金はローリスク・ローリターン | |
| 私が提唱する「私的年金」づくりの基本モデルは、カルパース(カリフォルニア州公務員退職年金基金)などの世界の有力年金基金、ハーバード大学などの大学基金の運用方針です。 では、彼らと日本の公的年金を運用する「政府年金投資ファンド(GPIF)」の違いは何か。ポイントは2つ。(1)カルパースらは資金の50~60%を国内外株式に投資(GPIFは債券偏重で株式への資産配分はわずか20%)。(2)世界の有力年金基金はヘッジファンドなどへの代替的投資に積極的(GPIFは国内外の債券・株式のみで運用)。つまり、GPIFは世界標準に対し保守的でローリスク・ローリターン志向。この点も、「年金ギャップ」を生んでいる原因のひとつです。 |
| インベストメント(長期投資)なら上手くいく | |
| ここで疑問を持たれる方もいるでしょう。「失敗が許されない年金資金を株式で運用するのはリスクが高いのでは」と。確かに株式は危険なものと考えられています。価格変動の幅が大きく、銘柄選択や投資のタイミングも難しい。短期売買(トレーディング)で、恒常的に収益を上げることは、プロでも至難の技です。しかし、カルパースらの数十年に渡る研究は異なる結論を導いています。いわく、「年金性資金のような超長期投資では、運用成績の8~9割が資産配分で決まり、銘柄選択や売買タイミングの影響はわずかである」。 長期運用の結果を左右するのは、どの資産をどう組み入れるか。長期投資(インベストメント)の要諦です。 |

